50歳・60歳を超えてくるとこれからの人生を振り返ったりして、いわゆる「第二の人生」を考える人が増えてきます。
海外移住したり、趣味に没頭したり、スポーツを始めたり、新しい仕事を始めたり、など年老いてからでも人生には色々な選択肢が生まれます。
人によって色々な過ごし方がありますが、最近シニア世代の方に人気があるのは「日本語教師」というお仕事です。
教師というと敷居が高く感じられるかもしれませんが、過去に教育経験がない未経験者の方でも一から日本語教師は目指すことは出来ます。
日本語教師についてもっと詳しく知りたい方は下記記事をご参照ください。

何故、50代以上の方々が日本語教師という道を歩むのか、シニア世代から選ばれる秘訣に迫ります。
海外で働ける

日本語教師は日本語を学びたい外国人を対象に勉強を教えていきますので、海外の求人はとても多いです。
海外で働くというと外資系の企業や出張など一部の人しか働けないイメージがありますが、日本語教師として海外で働いている人はたくさんいらっしゃいます。
なので、第二の人生で海外移住が夢という方にもぴったりな職業なんです。
ただ、あくまでも日本語を学びたい学生がいる地域ではないと需要はないので、世界中どこでも働けるというわけではありません。
具体的には、タイ・インドネシア・ベトナムといった東南アジアの需要が高く、アメリカなどの欧米圏の需要はそこまで高くありません。
もちろん、欧米圏でも一定数は日本語を学びたい学生はいつの時代でもいるのでアメリカで日本語教師として働いている方もいますが、現状海外での就職先は東南アジアが多いということは認識しておくといいです。
2021年に行われる東京オリンピックによって日本好きになる外国人の方も増加すると思いますので、そしたら色々な国で日本語を学びたい学生が増えて就職先も広がっていく可能性も高いです。
海外の就職先は世界中どこでもというわけではなく、東南アジアが中心
高齢者にも求人が多数ある

定年を迎えた後でも働きたいという人は世の中にはたくさんいると思いますが、年齢を重ねるごとに働ける場所はどんどん限られてきます。
お金に余裕があればまだいいですが、中には生活のために何が何でも働かなくてはならないという人もいるでしょう。
そんな世の中でも、日本語教師にはご高齢の方々でもたくさん働き口があり安定した需要があります。
年齢制限などは特に設けられていないので老若男女誰でも働くことは可能ですが、面倒な力仕事などはなく、外国の方が相手なので年齢よりも人柄が重視されやすいといったところからもシニア世代にはとても働きやすい環境です。

それどころか講師や先生と言った指導する立場の人は、若い人よりも年齢を重ねている人のが貫録も出て落ち着きもあるので、若者よりも適しているとも言えるでしょう。
勉強時間が確保しやすい

日本語教師になる方法は何通りかありますが、その1つに特定の機関での講習を420時間以上受ける必要があります。
これは文化庁が日本語教育の水準を上げるために実施されたものであり、既定の時間の修了を満たさなければ日本語教師として働くことは認めらません。

420時間もの学習量となると短くても6ヶ月、平均すると1年は大体掛かるので、時間に余裕のある方でないとなかなか難しいです。
その点、定年を迎えた方は日々の労働からも解放されて余暇も十分ある方が多いと思うので、勉強時間を確保しやすいといった魅力があります。
実際に通学で日本語教師の勉強をされる方の大半は50歳以上の方が占めており、日々資格取得に向けて勉強に励んでいます。
学校に通うのが難しい方は日本語教育能力検定試験を合格することでも日本語教師の資格は得られますので、通信講座などを利用して勉強するのがいいでしょう。

刺激的な日々を送れる
何十年も同じ生活をしていると日々の生活にも味気がなくなり、怠惰な生活を毎日過ごしている方も多いと思います。
人生も後半に差し掛かってくると何か変わったことをやりたいと思うようになるものですが、日本語教師になれば毎日刺激的な日々を送れるようになります。
教師として世界中の外国人生徒と関わることで色々な発見に巡り合えます。
日本とは文化も価値観も違うので単純なお話しするだけでも楽しさを感じられ、教育という面でも大きなやりがいがあります。
特に自分が教えの子が流暢に日本語を話せるようになって、日本の友達を作ったり会社で働くようになった時は何事にも代えがたい達成感を感じられます。
社会経験が長いほど仕事に役立てられる

日本語教師として仕事をする上で、その人が過ごしてきた社会経験は大きな価値があります。
日本語教師は”教師”ということもあり、人の心を惹きつけられるような話を学生達に出来るかという点が重要です。
皆さんも学生時代にご年配の方の授業が心に残って今でも覚えているような話がありませんか?
社会経験が少ない若い世代の方だと、自身の話の引き出しもたくさんあるわけではないので話の内容も薄っぺらくなりがちな傾向があります。
対して社会経験をたくさん積んできたシニア世代の方々は、自身の経験を織り交ぜて説得力の高い話の展開が出来るので、誰かに教えて指導するという点は若い方に比べて有利です。
「もう歳だから」というデメリットは、日本語教師という世界ではメリットに変わるのです。
まとめ
2021年のオリンピックを控えて海外の人の日本の注目度も高まりつつあります。
今後ますますグローバル化も進み色々な外国人と関わる機会も増えてくるとこでしょう。
日本語を学びたい外国人を目の当たりにした際に、自分の力で日本語を教えられたら嬉しいですよね。
老後の人生設計に悩まれている方は、この機会に是非日本語教師という道を考えてみてはいかがでしょうか。