同じ業界の仕事に何年も働き続けている人は次のステップアップとしてスキルアップを考えるようになりますよね。
新しい知識や技術を身につけられれば仕事の幅は広がり昇給や昇進に繋がる可能性もあるので、時間に余裕のある人は是非スキルアップをしておきたいものです。ただ、一口にスキルアップと言ってもスキルにも色々な種類があります。
頑張って勉強して新しいスキルを身につけたとしても自分の仕事に活かせなかったら意味がないので、仕事での必要性や業界の動向などを考慮して仕事でもしっかりと活かせるスキルを身につけなければなりません。
日本語教師に役立つスキルも色々とあるので、ここでは今日本語教師として働いている人がスキルアップのために身につけておきたいスキルについてご紹介していきます。
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やさしい日本語
日本語教師として働く方なら誰もが活かせるスキルが「やさしい日本語」です。
やさしい日本語とは日本語を母語としない外国人でも簡単に理解できることを目的に作られたもので、今後の日本語教育業界においては必須スキルとも言えるものです。
日本語は数ある言語の中でもトップクラスに難解で覚えるのも大変なので、伝わりやすいやさしい日本語はこれからどんどん使われていくかと思われます。
実際にニュースや新聞などではやさしい日本語を使ったコンテンツを提供している会社も存在します。
今後開催されるオリンピックや万博ではたくさんの外国人の方が来日されると思いますが、その際にも通常の日本語よりもやさしい日本語を用いたコミュニケーションのが日本の印象も良くなるはずです。
これからの需要に備えて今一番日本語教師としてはやさしい日本語は身につけておきたいスキルのひとつです。

介護(専門職)の日本語
どんな業界にも専門用語はありますが、専門用語を知っているのと知っていないのでは働きやすさにも差が出るものです。
専門用語は解釈が難しいのでわれわれ日本人でも理解するのに苦戦しますが、外国人からしてみればさらに理解しがたいです。
ただ、仕事で使う言葉なので仕事を円滑に進められるように外国人でもなるべく専門用語は理解してもらう必要があります。
そういった背景を踏まえて今、専門的分野の日本語を指導できる人材のニーズが高まってきているのです。
専門用語の日本語指導は主に介護や医療といった分野で必要とされており、特に介護業界では外国人は就労する際に日本語の高い言語レベルを求められるようになってきています。
少子高齢化と外国人労働者受け入れ拡大の問題に直面している今、外国人への介護の日本語指導のスキルを身につけることは大きな意味を持つのです。

日本伝統文化
日本語を学びたい学生は日本に対して大きな興味や関心を抱いているので、日本に関することなら色々と学びたい学生は多いです。
日本語教師の一番の役割は学生に日本語を覚えて理解してもらうことですが、授業を通じて日本の魅力を海外の人に知ってもらえれば教師としても嬉しいものです。
日本語教師の授業の中でも使えて生徒の関心が高いのが日本伝統文化の知識です。
日本の伝統文化には文学、工芸、歌謡、武道、食など様々なジャンルのものが存在するので、授業のネタとして使いやすいものはたくさんあります。
伝統文化を織り交ぜた授業を展開できれば楽しい・面白い授業をする教師として、大きくステップアップすることができることでしょう。

英語力
海外の方とのコミュニケーションを図る上で欠かせないのが英語力。
日本語教師は外国人との関わりが深いですが日本語教育を指導するお仕事ですので、英語力を問われることは基本的にありません。
ただ、海外に移住して働きたいという人は英語を覚えることは生活の向上に繋がりますし、英語を話せる日本語教師は授業のバリエーションも増やせます。
正しい日本語を理解するのは私たち日本人でも時には困難な場合もありますので、もしもの時に英語を使用して授業ができるのは一つの強みです。
また、英語を覚えて海外の文化に触れることで、外国人の気質や特徴を知る機会にもなりますので、より深いコミュニケーションを図ることもできるようになります。