仕事において給料は1、2を争うほど大切なことですよね。
いくら仕事にやりがいがあるからと言っても給料が少なければ働くモチベーションも中々上がらないものです。
同じ業界の仕事でも会社によって貰える給料は違ってくるので、求人票などに掲載されている会社の給料を数社比較しただけではその仕事の平均的な相場とは判断しにくいです。
なので、平均額を出すときはできるだけ多くの会社の給料を参考にする必要があります。
ここではCMでも有名な求人情報の検索エンジンサイト「indeed」に掲載されている日本語教師の求人の時給及び月給を140社分調べてみました。
indeedのサイトで日本語教師と検索し、出てきた求人に書かれている給与を140社分ピックアップしております。
100以上のデータがあればそれなりに正しい平均額を算出できると思いますので、日本語教師の給料が気になる方は是非参考にしてみてください。
また、日本語教師は固定額で月給の常勤講師とシフト制で時給の非常勤・アルバイトの違いで所得にも変化がありますのでそれぞれの平均額を出しております。
月給制の平均額は26.8万円

まず常勤講師に多い月給制の平均額ですが26.8万円という結果になりました。
会社(日本語学校)によっては20~30万円という表記のところもありましたので、こういった場合は平均額を出しやすいよう間を取って25万円で計算をしました。
年齢にもよりますが一般的な給料としては26.8万円といった数字はまずまずといったところでしょうか。
日本語教師は年齢層が高いのでその点を考慮すると世間的には少し低いのかもしれません。
ただ、定年を迎えた人であれば定年後の再就職の給料の平均は20万円以下なので平均よりは高いです。
もう少し細かく見ると、日本語学校の中で低いところでは18万円、高いところでは45万円、一番多かったのが21万円と23万円が同率でした。
なので、月給が20万円を切っているのであれば常勤講師の日本語教師としてはあまり稼げていない部類に入ることになります。
反対に30万円以上であればそこそこ稼げてると言えるでしょう。
時給制の平均額は1,940円
次に非常勤講師やアルバイトに多い時給制の平均額ですが1,940円という結果でした。
こちらも1,500円~2,000円といった会社が意外とあったので、間の数値で計算して平均額を出しました。
一般的なアルバイトの時給は1,000円~1,200円程なのでそれに比べると断然高く、同じ教師である家庭教師の時給は1,800円~2,000円程で大体同じぐらいの時給になります。
授業のコマ数にもよりますが、月に150コマ(1コマ=1時間として)授業を入れておけば月に25万は稼げますので、生活をする分には困らないぐらいの稼ぎにはなります。
時給で低いところは1,000円、高いところは3,500円で、1,300円の会社が一番多く次に1,800円が多かったです。
中には時給3,000円以上の会社も割とあったので、勤める日本語学校によっては常勤講師よりも非常勤やアルバイトの方が所得を高くできることもあります。
地域に給与格差はあまりない?

給与というと職業にもよりますが一般的には地方よりも都心の方が高い傾向にあります。
ただ、今回平均給料を調べた中で日本語教師にはあまり地域に給与はなく、むしろ地方のが給料が高いところも多くありました。
東京でも新宿や渋谷などの都心よりも八王子などの地方のが給料が高いところが多かったです。
もちろん私が確認した中での範囲なので一概に地方のが高いとは言えませんが、都心よりも地方のが学校数は少なく日本語教師の確保も難しいので、そのような点を踏まえれば都心よりも地方のが給料が高いのも納得はいくでしょう。
海外は給料が低い

今回は求人サイトの国内向けの求人が多いindeedを基に平均給料を計算したので、基本的に海外の求人情報は反映されていません。
なので、上記で算出している金額は海外の分は含まれていません。
日本の給与水準は世界の中でもトップ10に入るほど高い部類に入り、海外で働く日本語教師の給料は各国の水準に合わせて支払われるので、海外で働く日本語教師は国内で働いている人よりも大抵は低いです。
日本語教師の就労先に多いアジアの各国の平均月給は5~10万円ほどというところが多く、高くても15万円ほどになります。
授業もフルタイムで働けることは少なく週2~3日ほどという学校が多いです。
なので、とにかくお金を稼ぎたい方は海外で働くよりも国内の日本語教師として働くことは目指しましょう。
応募条件はクリアしておこう
日本語教師には働くために必ず必要な資格というものは存在しないので、特別スキルがなくても働けると言われることがあります。
しかし、実際は今回多くの求人情報を見てきましたが、日本語教師になるための基本的な3つの条件のうちのどれか1つに該当する方を条件とした求人がほとんどでした。

アルバイトであれば数社ほどこの条件の記載が書かれていなかった求人を見かけましたが、9割以上の会社や学校には記載されていたので条件を満たしていない方は日本語教師になる前に必ずクリアしておきましょう。
社会人の方であれば、厚生労働大臣認定のスクールに通うか日本語教育能力検定試験に合格するかの2択になりますが、検定試験は合格率20%台ととても難しい内容になっているので個人的にはスクールに通うことをお勧めします。
カリキュラムが420時間と大変な部分もありますが、学校によっては最短3ヶ月で修了することも可能です。
