通信

日本語教師の通信講座はどこがおすすめ?

 

社会人向けのスクールは勉強する曜日や時間が決まっているので、働いている社会人の方が通うには中々難しいですよね。

働いている場合は残業もあったりしますので定時で上がれる保証もなく、泣く泣くスクールに通うのを断念した方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな忙しい社会人の方でも働きながら勉強できるのが通信講座の魅力ですよね。

通信講座なら教室に通う必要もなく自分の好きな時間に勉強できるので、働いている人でも受講しやすいといった魅力があります。

 

色々と融通の利く通信講座ですが日本語教師を目指せる講座はあるのでしょうか?

 

日本語教師の通信講座について

 

日本語教師の通信講座を確認する前に、まずは日本語教師になる方法について知らない方は覚えておきましょう。

下記のページをご覧いただければ分かる通り、日本語教師のなり方には3つの方法があります。

日本語教師に資格はいらない?目指せる3つの道 みなさんは日本語教師という職業をご存知でしょうか? 日本人の皆さんにはあまり馴染みのないお仕事ですが、...

 

この中で通信講座でも目指せるのが「日本語教育能力検定試験」の合格です。

後の2つは社会人スクールに通うか大学・専門学校に通うという選択肢なので、通信講座1つで日本語教師を目指すのなら検定試験の合格を目指すようにしましょう。

 

日本語教育能力検定試験とは

 

日本語教育能力検定試験は日本語教師としての能力があるかを問う試験で、公共財団法人日本国際教育支援協会(JEES)という団体が実施しています。

1987年に第1回の試験が実施されてから30年以上試験を実施し続けており、日本語教師への登竜門と呼べるほど業界では実績のある試験です。

 

似たような試験に「日本語能力試験(JLPT)」というものがありますが、こちらの試験は日本語を母語としない者、つまり外国人を対象としているもので内容は全く異なります。

 

日本語教育能力検定試験で受ける試験は3部構成になっていて、全ての所要時間を合わせると合計4時間ととてもボリュームのある内容です。

 

◎試験I 90分100点

原則として、出題範囲の区分ごとの設問により、日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。

◎試験II(聴解試験) 30分40点

試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験IIIで求められる「基礎的な問題解決能力」について、音声を媒体とした出題形式で測定する。

◎試験III 120分100点

原則として出題範囲の区分横断的な設問により、熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。

 

全て1日のうちに実施するので時間配分を意識しながら試験を解くのがカギとなります。

また、試験は年に1回きりしか行われませんので、なるべく1発合格できるように試験対策は十分に行ってから挑むようにしましょう

 

4人に1人しか合格できない

 

日本語教育能力検定試験は正直かなりレベルの高い試験です。

初めて試験が実施されてからの20年間は合格率は20%を切っており5人に1人しかできないほど高難易度でした。

 

最近は若干難易度も緩和されここ10年は20%~25%ほどの合格率まで上がってきていますが、それでも4人に1人しか合格できていないのが現状です。

合格率20%台というと税理士や保育士試験などと同じぐらいなので、いかに日本語教育能力検定試験の難易度が高いか窺えるでしょう。

 

独学で挑まれる方も中にはいますが試験は3部構成なので試験範囲は広く、初学者では参考書選びの段階からつまづいてしまうこともあります。正直独学ではかなり厳しい試験の部類に入るので、スクールや通信講座を選んで勉強するのが無難な選択です。

 

おすすめの通信講座は?

 

日本語教育能力検定試験の対策ができる通信講座はいくつかあります。

 

1番有名な会社で言えばユーキャンでしょう。

 

ユーキャンには「日本語教師養成講座」というものがあり、2018年の8月に誕生した比較的新しい講座です。

リスニング対策用のCDレッスンや試験攻略の動画をWeb上で学べる「学びオンライン プラス」と呼ばれる独自の学習プラットフォームを用意しており、試験対策も充実しています。

何より受講料が59,000円と破格の値段で受けられるのがユーキャンの最大の魅力です。

ユーキャンの日本語教師の評判は?決め手はココ! 資格取得と聞いて思い浮かべる会社で一番多いのはユーキャンではないでしょうか。 毎年その時代に合わせた人気の有名人を起用した...

 

他にもネイルや心理カウンセラーのスクールで有名なヒューマンアカデミーが運営する通信講座「たのまな」にも日本語教師を目指せる講座があります。

ヒューマンアカデミーとして通学の授業でも日本語教師養成講座を開講していることもあり、通学で培われたノウハウや対策法が通信講座には練り込まれています。

ヒューマンアカデミーで日本語教師は目指せる?気になる評判は? 年々、日本語を学びたいという日本語学習者は増え続けており、日本語教師を目指せる学校は昔に比べると今はたくさんあります。 色...

 

ユーキャンやたのまなは有名な会社なので安心して受講できるのでおススメではありますが、先ほども述べたように検定試験の難易度はかなり高めで合格できる方はほんの一握りです。

通学で学んでいる人でも厳しい試験ですので、正直なところ通信講座だと更に合格の可能性は狭まります

 

なので、合格率を少しでも上げるのであれば、上記に挙げたものよりも専門性のある通信講座で学んだ方がいいです。

 

アルクの「NAFL日本語教師養成プログラム」

 

私が一番おススメする日本語教師の通信講座はアルクの「NAFL日本語教師養成プログラム」です。

 

アルクと聞くとTOEICや英会話など英語のイメージが一般的かもしれませんが、日本語教師に関する講座も取り扱っているのです。

英語も日本語も同じ語学というジャンルなので確かに親和性も高いので取り扱っていても案外珍しくはないのかもしれません。

 

アルクがなぜお勧めできるのかというと受講生の合格率が他よりも圧倒的に高く、何と2人に1人以上の65%近くもの合格率を叩き出しているのです。

これほど高い合格率を誇る理由はアルクの日本語講座は開講から30年も続いていて検定試験とほぼ同じ歴史を持っているからです。

 

通信・通学問わずこれだけ日本語教師に関しての対策講座を古くから続けている会社は他にないでしょう。

日本語教師を目指すならアルクと言われるほど日本語教育業界では浸透しており、これまでに述べ8万人以上もの方がこちらの講座を受講されています。

 

アルクに関しては下記記事でも取り上げているので、気になる方は是非こちらもご覧ください。

アルクの日本語教師養成講座の評判が高い理由は? 日本語教師になるための登竜門とも呼べる位置づけの日本語教育能力検定試験。 日本語教師に国家(公的)資格はないので試...

 

 通学と通信のハイブリッド型も

 

通学と通信講座、どちらもメリットデメリットがありますので最終的にどっちで勉強しようか悩まれる方は多いものです。

そんな方におすすめしたいのが、通学と通信を両方の学習スタイルを取り揃えている講座を選ぶことです。

 

上記でも取り上げているヒューマンアカデミーでも、模擬授業など実践的な部分を通学制、学科など座学部分を通信(オンライン)で学ぶことができます。

自分の好きなタイミングで日本語教育の知識を深めつつ、実技は専門の講師から直接しっかりと学べるので、まさに通学と通信の両方のいいとこ取りをした学び方ができるのです。

 

このハイブリッド型の授業は最近まで取り入れている学校は少なかったですが、新型コロナウイルスの影響でステイホームという概念が定着したこともあり、人気の学習スタイルになりつつあります。

通学課程も含まれますので、時間や勉強場所に限りのある方は中々手が出しづらいかもしれませんが、ある程度余裕のあるにはハイブリッド型もおすすめです。

今では日本語教師もWebで学ぶ時代! インターネットが普及したことによって、多くのコンテンツがネット化されるようになりました。 教育分野もネットの影響を大きく受...

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

日本語教育能力検定試験の合格率の低さを見て戸惑われた方もいるかもしれませんが、試験対策を十分に行なってる通信講座で勉強出来れば合格率もグンと跳ね上がります

 

通信講座を選ぶ際は単に有名な会社のものを選ぶのではなく、専門性の高い会社を選んで悔いのない買い物をしましょう。

 

通信講座ではなく学校に通うか迷われている方は、下記で各スクールの比較した記事を書いてますので宜しければご覧ください。