コラム

日本語教師の仕事に年齢制限はある?

 

新しい業界への転職を考えるときに抑えておきたいのは、その業界で働く人たちの年齢層

 

いくら頑張って勉強して資格を取得したとしても働こうとしている業界で年齢制限などがある場合、その職業に適性があったとしても就職することは難しいです。

年齢の壁はスキルではカバーしきれない問題ですので、必ず業界の年齢制限は目指す前に確認するようにしておきましょう。

 

このサイトをご覧になっている多くの方はこれから日本語教師を目指そうとしている、または既に働いている方が多いかと思いますが、日本語教師には年齢制限はあるのでしょうか?

 

教師というほどなのである程度年齢に制限がありそうな気もしますよね。

実際のところ日本語教師に年齢制限があるのかどうか調べてみましたので、これから目指される方は是非参考にしてみてください。

 

年齢制限はない

 

いきなり結論から申し上げますと、日本語教師に年齢制限はありません

もちろん高校生や大学生の内から働くことは出来ないので、基本的には大学卒業以上の年齢から働けると認識しておいてください。

ただ、一部の日本語学校や会社であれば大学生の内からアルバイトで働くことも可能です。

 

大学で日本語教育の専攻、副専攻課程を修了すれば新卒で日本語教師として働ける切符を手に入れられますが、新卒で日本語教師として働き始める方は実は少ないです。

何故なら日本語教育業界は新卒採用市場ではないからです。

 

一般的な日本企業の多くは毎年新卒を多く採用する傾向があり、既卒や中途よりも新卒で就職する方が有利であることが多いです。

日本語学校は一般的な日本企業とは違い、常に慢性的な人材不足で即戦力として働ける人材を求める傾向があるので、新卒を雇って一から育て上げるという風習がありません。

また、大学を卒業したばかりの22~23歳のという若さで、日本語の通じにくい外国人を相手に指導するというのが中々にハードルが高いため、新卒の内から働こうとする人は少なく実際働いている人もほんの一握りです、

 

そのため、現在の日本語教師業界は完全に中途採用市場とも言える状況で、日本語教師として働いている多くの方が一度別の会社で就業してから日本語教師の道へと進んでいます。

シニア世代に人気

 

一般的に日本の採用市場は若ければ若い人ほど市場価値は高く、年齢を重ねるごとに転職するのは難しいです。

しかし、日本語教師の世界はこれとは逆で、年齢を重ねている高齢の方ほど市場価値は高く、「第二の人生は日本語教師」と言われるほどシニア世代の就業率が高いです。

50代以上の方が日本語教師を始めるべき理由 50歳・60歳を超えてくるとこれからの人生を振り返ったりして、いわゆる「第二の人生」を考える人が増えてきます。 海外移住し...

 

上記の記事でも書いた通り、若い人よりも時間を確保しやすいシニア世代の方が勉強に確保できる時間が多く、海外で働きたい人はそのまま海外移住しやすいといったメリットがあるためです。

また授業を受ける生徒側からしてもシニア世代の落ち着いた授業に好印象を持ちやすいので、まさにご高齢の方に打ってつけの職業とも言えるのが日本語教師のお仕事です。

 

30~40代も多い

 

中地採用市場の世界ですので30~40代の人も比較的多いです。

日本の中学校教師や高校教師の平均年齢が30代後半から40代前半の人が多いように、そもそも教師という職種の適性年齢が30代~40代にあるのでしょう。

 

このぐらいの年齢になると学生との年齢も近すぎず離れすぎでちょうどいい距離感のある年齢であり、落ち着いて物事を判断できてかつ責任感も程よくもてる年齢でもありので適性があります。

実際にヒューマンアカデミーのような日本語教師を目指すための養成機関に通っている層も30代以降の受講生が多いそうです。

 

社会で10年以上働き始めて、まだ自分が本当に何がやりたいのか分からないという方は、思い切って日本語教師を目指してみてはいかがでしょうか。