コラム

外国人に日本語を教えるボランティアが今熱い!

 

皆さんはボランティアをしたことはありますか?

 

学校によっては学校行事の一環としてボランティア活動に取り組むところもありますので、一度は経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

ただ個人としてボランティアの経験をしたことある人はあまりいないかと思います。

 

見返りを求めないで自発的に社会貢献をするというのは大変立派なことではありますが、いざ自分がやるかと言われるとどうでしょうか?

生活や金銭面に余裕のある人でないと積極的には参加しづらいですよね。

 

一口にボランティアと言っても色々な種類があります。

 

地震や台風などの被害にあった場所の復旧作業を行う災害ボランティア、高齢者や障害者の生活のサポートを行う介護ボランティア、自然環境の保全活動を行う環境ボランティアなどなど、全て挙げていったらキリがありません。

 

最近だと2020年に開催される東京オリンピックでも大会ボランティアを募っていましたよね。

実に色々な種類がありますが、特に最近注目を浴びているのが日本語ボランティアです。

 

日本語ボランティアとは?

 

日本語ボランティアとは外国人に日本語を教えることを目的とした活動です。

学校のように先生一人に対して生徒が数人〜数十人ほどいる中で授業を進めていきます。

 

日本語の習得を必要とする外国人がいればどこでもボランティア活動は行えますが、外国人の方が在住しているエリアは地方ではなく都心が多く、特に東京が圧倒的です。

東京日本語ボランティア・ネットワークという団体が存在するほど東京エリアに集中しており、このネットワークに加盟している教室は何と100校以上も存在します。

 

なので、地方だとボランティアに携われる機会も少なくなってしまうので、参加したい方はなるべく都心で活動している教室を探すようにしましょう。

 

必要とされている?

 

ボランティア活動をすることは大変有意義なので良いものとされていますが、その活動が必要とされていなければ、せっかくのボランティアも意味がありません。

 

英語などのグローバル言語なら学ぶ必要はあるけれど、「外国人がわざわざ日本語を学ぶほど需要があるのか?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、現在日本語を学んでいる日本語学習者の数は世界で350〜400万人ほどいるとされており、毎年たくさんの留学生が日本語を学ぶために来日しています。

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海外の人から見れば島国で渡航もしづらい国の言語を約400万人もの方が学んでいるって言うのはビックリしますよね。

また、日本語は他の国の言語と比べても世界でトップクラスに難しいと言われているので、日本語を教えてくれる教師の存在は欠かせません。

 

実際に日本語を学んでいる外国人の人と話したことある人なら分かると思いますが、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けや、音読みと訓読みの区別などに手こずる外国人はものすごく多いです。

私たち日本人でさえも誤った日本語の使い方をしていることがありますので、母語としない人からすればお手上げになるのも無理はないでしょう。

 

資格は必要?

 

日本の中学校や高校など一般的な学校で働く先生の場合、教員免許を持っていなければ基本的には働くことは出来ません。

 

一方、日本語を教えるための資格に「日本語教師」というものが存在しますが、日本語ボランティアでは資格を持っていなくても活動することは可能です。

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あくまでもボランティア活動の一環として教育を提供するので、日本語を扱える人であれば誰でも行うことは出来るのです。

ただ、誰でも出来るといっても間違った日本語の使い方を教えてしまっては、学習者にとってもプラスにはならないので注意が必要です。

 

先ほども述べたように、日本語は母語とする日本人でも誤った使い方をする可能性があるので、ある程度日本語教育の知見に長けている人ではないと、極力日本語ボランティアには参加しない方がいいでしょう。

誤った知識を覚えさせてしまうとその人の今後の人生を左右してしまう可能性もあるので、ボランティアと言えど責任感を持つことが大切です。

 

正しい日本語教育を身につけるには

 

正しい日本語教育の指導法を身につけるなら、各自治体が開催する日本語教授法講座を受講するか、教育スクールに通って日本語教師養成講座を受講するのがいいでしょう。

 

自治体の講座は無料で受講ができるので誰でも気軽に利用することができます。

その上学習時間は数十時間、自治体によっては100時間以上も超えるほどの量を無償で受けられるので、ボランティアレベルの指導力はしっかりと身につけられます。

 

一方で教育スクールの講座を受講する場合は、平均50〜70万ほどの受講料金が掛かってしまいます。

ただ、講座を修了することで日本語教師としての資格を得られるので、単にボランティアとして働くだけではなく給料を貰って仕事として外国人に日本語を教えられるようになります。

 

スクールの日本語教育機関は文化庁が法務省告示校として指定しているので、学習の質は高く学習時間は420時間とみっちりと学んでいきます。

ボランティアなので仕事として外国人に日本語を教えるのは少しズレてしまうかもしれませんが、スクールに通って日本語ボランティアをされる方はたくさんいらっしゃいます。

 

なので、時間とお金に余裕のない方は自治体、余裕のある方はスクールに通って学ぶのがいいでしょう。

キャリアアップスクールでも有名なヒューマンアカデミーでも日本語教師を目指せる講座は用意されています。

 

スクールの日本語教育機関について詳しく知りたい方は下記もご参照ください。

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